2017年 3月 28日

  • 「てるみくらぶ」破綻から学ぶ、こんな工務店は気をつけろ!新築は建てて終わりではありません

    2017.03.28

    「てるみくらぶ」という格安旅行会社が経営破たんしましたね。

     

    破綻間際では、予約後、早く現金を振り込むように催促していたようです。

     

    資金繰りが怪しいところは、早く現金を欲しがりますので、何事も現金を催促する業者は、少し怪しんだ方が良いですね。

     

    これを不動産に置き換えて考えると、一番心配しなくてはいけないのは、新築を建てる時の工務店ではないでしょうか。

     

    最近、私は新築ばかりですが、最初はいくつもの工務店を見て回りました。

     

    ちょっと前のコラムにも似たような話を書いたかもしれませんが、見積もピンキリであれば、支払い時期もピンキリです。

     

    だいたい、請負契約をしたときの支払いのタイミングとしては、

    ①契約時

    ②着工時

    ③上棟時

    ④竣工時

    ぐらいに分かれます。(②~④だけというパターンもありますが)

     

    例えば、①の段階で8割ぐらい入れてくれという業者は、超怪しいです。

     

    一般的に考えると、②③④で1/3 ずつが、落としどころではないでしょうか。

     

    ①~②の期間は、工務店が抱えている設計士が設計をする期間で、本来はお金を支払うべきなんでしょうが、個人的には受注があろうとなかろうとその人件費は工務店が負担しても良い期間かと。

     

    実際に工務店の外に大きなお金が出ていくタイミングは、②以降です。

     

    外部に資材を発注して支払いをしないといけないからです。

     

    ただ、工務店も資材を発注後、納品してから支払いをするはずなので、すぐには現金は必要ないはず。

     

    私の場合、工務店の資金繰りが問題無いかを確かめるために、④のタイミングで7~8割の支払いに出来ないか交渉します。

     

    この交渉に乗ってくれる工務店は、潤沢なキャッシュを持っている業者なので、比較的安心して仕事を任せられます。

     

    それと、工務店の資金繰りが悪化する理由の一つが、新築は10年間、基本構造部分を保証しなくてはいけないという瑕疵担保責任があります。

     

    工務店が安かろう悪かろうの建物を建てると、10年未満でアフターサービスに莫大な費用がかかってしまいます。そのアフターの費用を新規契約の契約金で補い始めると完全に自転車操業でヤバいですね。

     

    今は新築ラッシュということもあり、受注が少なく破綻する工務店は少ないと思いますが、安さだけを求めて建てた建物は10年間のアフターサービスまで耐えられるのか、しっかり見極めましょう。

     

    そういう意味では、15年ぐらいは実績がある工務店を選んでおきたいですね。

     

    まとめ(破綻しそうな工務店を選別するために)

    ・支払いの先延ばしを提案してみる

    ・15年以上実績がある工務店を選ぶ

メール・Skype・LINEでのお問合せはこちら よくある質問 今日のコラム フェイスブック VALU